水俣市には、小学校7校、中学校4校があり、学校教育においては「心豊かな人づくり」という基本目標を掲げ、ふるさと水俣を愛し、人や自然を大切にする人間性豊かな子どもたちを育むべく、安心・安全な学校施設の整備・充実を推進してきました。
しかし、こうした学校施設等は戦後の高度経済成長や第2次ベビーブームを背景とする児童生徒数の増加に合わせて集中的に整備されたものが多く、全ての学校が築30年以上の建物を有しており、厳しい市の財政状況の下で、いかに老朽化対策を実施していくかということが大きな課題となっています。
このような状況下で、国は平成25年に「インフラ長寿命化計画」を策定し、各地方公共団体においてインフラの維持管理・更新等を着実に推進する
ための中期的な取組の方向性を明らかにし、整備の基本的な方針を「公共施設等総合管理計画」として策定することとしました。
水俣市では、平成28年3月に「水俣市公共施設等総合管理計画」を策定(平成31年3月一部改訂)し、学校施設も令和2年度までに個別計画を策定することとしました。
今般、その個別計画として水俣市内の学校施設等を対象に、基本的な方針に基づく実際の整備内容や時期、費用等を具体的に示し、着実に取組を推進することを目的として、「水俣市学校施設等長寿命化計画」を策定しました。