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慶應義塾大学遠隔講義「台湾青年百億海外夢実現基金計画」水俣研修の研修生との意見交換を行いました。

最終更新日:
 

慶応大学遠隔講義で台湾(青年百億海外夢実現基金計画)の研修生のプレゼンテーション・意見交換を行いました

 

今回参加者と発表テーマについて


 水俣環境アカデミアでは、慶應義塾大学総合政策学部、環境情報学部、大学院政策・メディア研究科との「連携・協力に関する協定書」に基づき、同大学が実施する遠隔講義について支援を行っています。

 令和7年11月4日、同大学環境情報学部・植原啓介教授の水俣研究会の学生に向け、台湾から来日中の研修生8人が、これまで受講した水俣での研修内容をまとめ、発表しました。この研修生は、台湾の頼総統が選挙公約として掲げたプロジェクト「青年百億海外夢実現基金計画」から、公募により選抜された台湾の大学生らで、約3週間、環境をテーマに様々な研修を受講しています。

 研修生はこれまで水俣市に8日間滞在し、水俣病資料館やJNCの見学、湯の児でのマリンアクティビティ、久木野での里山フィールドワークなど多岐にわたる体験をしています。今回講義では、これらの体験を踏まえ、研修の中間発表として3つのテーマに分かれて、2~3人のグループで発表を行いました。なお、共通言語は英語とし、発表資料もすべて英語で作成されています。

 発表のテーマは以下の3つです。

(1)プログラムを学ぶ前と後で、水俣や水俣病について何か違いはありましたか?

(2)人間の健康被害に対する支援システムについて

(3)持続可能な地域の小規模コミュニティを目指して

 研修生は、医師や公務員、国際法の専門家など多様なバックグラウンドを持ち、それぞれの専門性に応じたテーマのグループに分かれました。

発表資料の作成時間は当日の2~3時間程度しかありませんでしたが、3グループともこれまで学んだ内容を、各々の専門的な視点から発表しました。


 

発表内容概要

[1グループ] 

 テーマ「Did you find any deference for Minamata or Minamata Diseases before and after learning the program?

    (研修の前と後で、水俣や水俣病についての考えに違いはありましたか)」

  研修を通じて、私たちは水俣の環境保全や地域の協力体制について深く理解できました。訪問前は公害の象徴という印象が強かったのですが、実際の水俣は海が美しく、自然環境の保全に積極的に取り組む町であることに驚きました。

また、かつて水俣病を引き起こしたJNCが、現在は地域復興や産業支援に力を入れている点も学びました。水俣病語り部の緒方さんからは、差別や偏見と闘いながらも社会正義を信じ続ける姿勢に深く心を動かされました。

さらに、水俣エコパークや慰霊碑、資料館を巡り、多くの年月と費用をかけて歴史を伝え続ける取り組みを実感しました。

水俣が過去の教訓を忘れず、持続可能な地域づくりと環境保全を進めていることを目の当たりにできたのが最大の学びです。


[2グループ]

テーマ:「Support system for human health damages.(人間の健康被害に対する支援システムについて)」

水俣病は、皆さんが先ほどの発表で聴かれたように、公害として始まりましたが、その上をゆくもの、つまり多くの人にとっての生きたモデルになりつつあります。これは、SDGs(持続可能な開発目標)の、環境と健康に関わるものであり、うちひとつは、環境汚染が人間の健康と安全な水へのアクセスに直接的な害を及ぼすという警鐘です。2つ目は、医療技術革新と適切な医療ケアに寄与していることです。水俣病の症状と、それに対応するリハビリ機器・疼痛緩和治療の有効性が示されるなど、患者支援のための医療技術の進歩が見られます。

環境汚染と健康被害のつながりを踏まえ、水俣はSDGsモデルとして長期的で包括的な支援体制を構築しています。私たちは、これを参考に、未来の世代のために環境と社会と健康を結びつける、長期的な解決策を創り出す必要があります。


[3グループ]

  テーマ:「Toward sustainable local small community.(持続可能な地域の小規模コミュニティを目指して)」

  私は以前に水俣の歴史を題材とした研究に携わった経験から、環境史の記録方法や歴史認識への多様な視点が重要であると考えています。今回の研

 修生ごとにも歴史認識の深さが異なりますが、異なる知識や経験を持つ参加者が交流することに意義を感じています。

  多様な視点の共有は、地域の過去を正しく理解し、その教訓を未来へ活かすうえで欠かせず、小規模コミュニティが持続可能であるためには、

 多様な背景を持つ人々が協働し、歴史への共通理解を深めることが重要と考えます。

 

発表後はグループごとに質疑応答があり、植原教授や学生から「台湾における都市の環境配慮のための制度にはどういったものがありますか」などと質問がありました。

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それぞれ自己紹介を行っている様子。発表資料には今回訪問した場所の画像がふんだんに使用されていました。発表を行う研修生の様子


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参加した台湾の研修生たちと慶応義塾大学の学生(モニター)








 






 


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