水俣市では、毎月19日を「いきいき健康食育の日」としています。
さて、今月のテーマは「飲みすぎには注意!節度ある飲酒を心がけましょう」です。
飲みすぎには注意!
今年も、年末年始が近づいてきました。クリスマスや年越し、お正月など行事が多く、食べ物や飲み物も華やかな装いになります。また、家族や旧友と会う機会も増えるのではないでしょうか。視覚からの情報は大きい上に、日頃会えない人々との再会は心あたたまるもので、食べる量や飲む量が増えてしまうことがあります。しかし、適量を超えて飲み続けてしまうと、アルコールによる健康障害や、さらには急激な飲みすぎが死を招く場合もあります。節度ある飲酒を心がけ、自分のからだを労わりましょう。
生活習慣病のリスクを高めるアルコール量とは?
アルコールは適度に飲むことが大切です。1日あたり純アルコール摂取量が男性は40g以上、女性は20g以上を超えてしまうと、生活習慣病のリスクを高めるとされています。がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などのリスクは、飲酒量が増えれば増えるほど上昇し、飲酒量が少ないほどよいことが分かっています。純アルコール20gとは、5%ビールなら500ml、7%チューハイなら350ml、25%焼酎なら110mlです。
純アルコール量の計算方法・・・アルコール量(ml)×アルコール度数(%)×0.8
例)5%ビール500ml ➡ 500ml×0.05×0.8=20g
飲む前には、アルコール量と度数から純アルコール量を確認するようにしましょう。
アルコールの分解にかかる時間
アルコールを摂取すると、体内で優先的に分解しようとします。4gのアルコールを分解するには1時間ほどかかります。例えば5%ビール500mlの純アルコール量は20gなので、分解時間の目安は飲み終えてから5時間後です。厚生労働省が作成している
アルコールウォッチ
(外部リンク)を使うと、飲んだアルコールの種類と量をドラッグするだけで、簡単に純アルコール量と分解時間を知ることができます。
飲酒や飲酒後の行動の判断のために、ぜひご活用ください。
アルコールとの付き合い方
胃や小腸からのアルコールの吸収をゆるやかにし、血中アルコール濃度が上がるスピードをゆるめるため、以下を心がけましょう。
・あらかじめ量を決めて飲酒する・・・過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながります。
・飲酒前、飲酒中に食事をとる・・・血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。
・飲酒の合間に水を飲む・・・アルコールをゆっくり分解、吸収できるように合間に水を飲んだり、お酒はゆっくり飲みましょう。
・1週間のうち、飲まない日を設ける・・・毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避けるようにしましょう。
※こんな飲み方は避けましょう
・
一時多量飲酒・・・急性アルコール中毒を引き起こす可能性があります。外傷の危険性も高めるものでもあります。
・他人への飲酒の強要・・・無理に飲酒を勧めることは避けましょう。
・不安や不眠を解消するための飲酒・・・不安解消のための飲酒を続けることによって依存症になる可能性を高めたり、眠りが浅くなり睡眠リズムを乱すなどの支障をきたすことがあります。
・病気など療養中の飲酒や服薬後の飲酒・・・病気療養中の飲酒で、免疫力がより低下したり、感染症にかかりやすくなるなどの可能性があります。服薬後の飲酒は、薬の効果が弱まったり、副作用が生じることがあります。
・飲酒中や、飲酒後の運動や入浴・・・飲酒によって血圧の変動が強まることなどによって心筋梗塞などを引き起こす可能性や、転倒などによりからだの損傷を引き起こす可能性があります。
参考資料
・健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて(厚生労働省)
(外部リンク)
・あなたが決める お酒のたしなみ方(厚生労働省)
(外部リンク)
おわりに
今月の「いきいき健康食育の日」のテーマは、「飲みすぎには注意!節度ある飲酒を心がけましょう」でした。
「食事についてもっと知りたい」などご質問・ご相談がある場合には、いきいき健康課(電話63-3202)までお問い合わせください。

水俣市食育PRキャラクター「ちっさん」