水俣市では、毎月19日を「いきいき健康食育の日」としています。さて、今月のテーマは、主食+主菜+副菜をそろえてバランスのよい食事を心がけましょう。11/11~11/17は全国糖尿病週間です。
1 バランスのよい食事
主食、主菜、副菜がそろっている食事をバランスのよい食事といいます。
それぞれが体のエネルギー源・内臓や筋肉などの材料・体づくりのサポートになるため、どれも重要な役割があり欠かすことができません。
- ごはんやパン、麺類などの主食
- 卵、肉、魚、大豆製品などの主菜
- 野菜、きのこ、海藻、果物、乳製品などの副菜を2品
これらを合わせて摂るようにすることで、バランスのよい食事に近づきます。
2 11/11~11/17 全国糖尿病週間
血糖値が高い状態が続くと、全身の血管に障害が起き、様々な合併症を引き起こします。バランスのよい食事の基本はみんなにとっての健康食です。血糖値が過度に上がらないような食事の選び方や食べ方を知り、ちょっとした心がけを覚えましょう。
食事の選び方
- バランスのよい食事をそろえる(主食、主菜、副菜2品)
- 血糖の吸収が緩やかな食品を選ぶ・・・同じ糖質の多い食品でも、糖質の種類によって血糖値を急激に上げるものと緩やかに上げるものがあります。血糖値を急激に上げるものは、清涼飲料水、菓子パン、お菓子、果物などがあります。ごはん(精白米)も血糖値を上げやすいので、雑穀米や玄米を食べてみるのもよいかと思います。雑穀米や玄米は、食物繊維やビタミンも多く含んでいます。
- 食物繊維の豊富な食材を取り入れる・・・食物繊維を手軽に摂りたい人へおすすめするのは、1日のうち1食の主食を麦ごはん、玄米ごはん、雑穀米などに置き換える方法です。効率的に食物繊維が摂取できます。また、野菜、きのこ、海藻などにも多く含まれています。食品で見ると、切り干し大根、ごぼう、ブロッコリー、モロヘイヤ、おから、しいたけ、ひじきなどです。これらの食品を上手に取り入れ、効率的に食物繊維を摂りましょう。
食事の食べ方
- 朝食を欠食しない(1日3食食べる)・・・朝食べない分の昼夕のドカ食いや間食によって、食事量に偏りがあると血糖値が上がりやすくなります。朝食を食べることで、朝食以降の血糖値が上がりづらくなるという報告もあります。最近の研究では、朝8時30分以前に朝食を食べる人は糖尿病リスクが低下するということが分かっています。【参考:朝食を抜くと糖尿病が悪化 糖尿病ネットワークより(外部リンク)】
- 血糖値の上昇を緩やかにする順番で食べる・・・食事のはじめに野菜から食べることで、食物繊維の働きにより食後の血糖上昇が緩やかになります。副菜(食物繊維の多い野菜、きのこ、海藻)➡主菜(たんぱく質)➡主食(ごはんやパン、麺類)のような形をとるとよいです。
なかなか朝食が食べられない
朝食を食べない理由は様々です。
・前日の食事や間食が朝の食欲に影響している
➡バランスのよい食事を。
・夜遅くまで起きているので朝起きられない
➡生活スタイルを見直し、早寝早起きの習慣づくりに取り組む。
・親が朝食を食べないからこどもも食べないことが習慣になっている
➡家族そろって食べることを大切に。
・朝食を食べない生活の人にとっては、朝食を食べることへのハードルが高い
➡手軽な朝食について・・・前日の夕食で食べる味噌汁を翌朝の分までまとめて作っておき温めるだけにしておく。食パンにピザソースを塗ってチーズをのせて焼く。卵やハムなど開封して焼くだけのもの、納豆や佃煮など冷蔵庫から出すだけで食べられるものを常備しておく。シリアルに牛乳を注ぐ。サンドイッチやおにぎりをコンビニなどで購入する。
バナナ1本だけでも十分朝食になり得ますので続けることを目標に、小さな取り組みを意識してみませんか?
参考資料
・全国糖尿病週間 日本糖尿病協会(外部リンク)
・糖尿病の食事のはなし(基本編) 糖尿病情報センター(外部リンク)
・食物繊維の必要性と健康 e-ヘルスネット厚生労働省(外部リンク)
おわりに
今月の「いきいき健康食育の日」は、「主食+主菜+副菜をそろえてバランスのよい食事を心がけましょう。11/11~11/17は全国糖尿病週間です。」についてでした。
「食事についてもっと知りたい」などご質問・ご相談がある場合や地域の食育に関するご意見等ありましたら、いきいき健康課(電話63-3202)までご連絡ください。
水俣市食育PRキャラクター「ちっさん」