水俣環境アカデミア産学官連携事業「木育ワークショップ」【4月12日】
令和6年4月12日(金曜日)、水俣環境アカデミアにおいて、産学官連携事業「木育ワークショップ」を開催しました。
この事業は、産学官が連携し、地域産材をテーマとした知識と木材加工技術の習得を目的とした事業で、持続可能な地域づくりを担う人材育成を目的に実施、電気建築システム科建築コース3年生9人が参加しました。
講義「水俣の森林保全や地域産材を取り巻く現状や課題」
前半の講義では、合同会社Wood one 森林施業プランナー 緒方幹雄様から「水俣の森林保全や地域産材を取り巻く現状や課題」をテーマに講義を行っていただきました。
講義は「林業のイメージは?」「スギの木1本の重さはどれくらい?」など、生徒たちに問いかけ、考えてもらう形で展開されました。
市内の山に多くのシカが現れている様子がドローン撮影動画によって紹介され、シカによる食害が年々深刻化していること、対策の難しさなどの課題についても話されました。
また、木はCO2を吸収する働きをすることから、「ゼロカーボン」の視点において、林業事業者には森林を管理して守るという大きな役割があること、また、森林管理による「J-クレジット制度」に合同会社Wood oneをはじめとした事業体が取り組んでいる最新状況も説明されました。
デザインワークショップ
後半のデザインワークショップでは、水俣環境アカデミアが夏に開催を予定している「SDGs未来都市フェスタ」での小中学生向けワークショップブースでの製作物のアイデア出し、また、製作依頼を受けている木製品について、水俣市建具組合(熊本県ものづくりマイスター:緒方建具店様、古田建具店様、山本木工所様)の皆さんに助言指導をいただきました。
この事業では毎年、木製品のデザイン・製作ワークショップなどを行っており、製作した作品は、公共施設等に設置し活用いただいています。
今年度は、新水俣駅の「ミナマータJR新水俣駅店」から店舗内の商品販売用什器の製作依頼を受けました。
生徒たちは事前に店舗を見学し作成したデザイン案を持ち寄って、助言をいただきました。
この日のワークショップを皮切りに、「Wood Connect Project 2024」が始動します。
Wood Connect Projectの活動については、これからも紹介していきますので、応援をよろしくお願いします。
○連携団体
産)合同会社Wood one、水俣市建具組合
学)熊本県立水俣高等学校
官)水俣市(地域振興課水俣環境アカデミア)