令和6年4月21日(日曜日)、水俣環境アカデミアは市民公開講座「親子で学ぶ半導体講座~そうだったのか半導体!~」を開催しました。
水俣市は、 去年の11月に、株式会社アスカインデックス・水俣高校・水俣市の3者により「半導体関連人材の育成を通した水俣市の活性化及び水俣高校の魅力向上に関する連携協定」を結びました。3者が協力して、半導体関連人材の育成、水俣市の活性化、水俣高校の魅力アップにつなげることが目的です。
この講座は、その協定に基づいて企画しました。半導体をテーマにした講座を市が開くのは初めてです。また、この市民公開講座は、いつもは水俣環境アカデミアで実施しているのですが、今回は体験型の学びを中心に行うことを重視し、特別編として(株)アスカインデックス 水俣高度技術センター半導体実技総合大学校で行い、同社の皆様に講師をつとめていただきました。
講座の前半では、「もし半導体がなかったらどうなる?」という問いかけを切り口に、代表的な半導体の役割や歴史、半導体になる物質、内部構造、進化、製造工程など多岐にわたって、身近な例を交えたわかりやすい解説が行われました。
さらに、プラズマボールを使って「放電」という形で電子の流れを見たり、実際にシリコンウエーハをさわってみたりと体験の機会も提供され、参加者のみなさんも興味津々な様子がうかがえました。
講座の後半では、中学生と保護者に分かれて違う内容の講座が行われました。中学生は、クリーンルームで専用の服、靴、手袋などを着用し、エアーシャワーを浴び、製造工程の見学・体験をさせてもらいました。SEM(走査電子顕微鏡)で実際にアリの頭や花粉を見る体験もでき、その解像度に驚いていました。
保護者のみなさんには、今後の半導体成長について、また、半導体の市場、熊本を取り巻く半導体環境などについて、詳しい説明が行われました。
後に、水俣高校の先生方から、半導体の学びについての紹介が行われました。
水俣高校では、半導体に関する学習・体験が始まっており、今後さらに充実させていく予定であることが説明され、現在行われている半導体の学びの様子などが動画で紹介されました。
最後は、みんなで記念撮影。
参加者のみなさんからは、この日の感想として
・半導体がどのように作られるのかを知る事ができて、とてもよかったです。
・半導体は思っているより身近にあることに驚いた。工場の中に入るときにエアーシャワーをしたのが楽しかった。またドアが何層もあって驚いた。色々な貴重な経験ができてよかった。
・半導体について、その概要を知ることができて、今後の子どもの教育方針などに活かせそうである。
・生活する上で欠かせない半導体について、専門の方から直接お話を頂き、親子ともに貴重な時間となりました。
というような声をいただきました。
今回、産(アスカインデックス)、学(水俣高校)、官(水俣市)が連携して初めて行った半導体に関するイベント(市民公開講座)。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
水俣市はこれからもこのような講座等を開催していきます。今回参加できなかった方も、次はぜひご参加ください!