水俣市文化財保存活用地域計画を作成しています
文化財保存活用地域計画作成の背景と目的
本市には、海・山・川があり多様な自然があります。しかし、地形上は稲作に不向きな土地であったため、人々の営みの中に、様々な努力をうかがい知ることができます。また、古くから北九州と南九州の文化が混ざり合い、交流の道が通じ、交通に関わる文化財や、境を接する薩摩(さつま)との関わりが色濃く反映した文化財が生まれました。交流の拠点に根差した徳富家は、学問を重んじ、水俣における教育の普及に尽力し、のちに徳富蘇峰・蘆花兄弟を輩出しました。
このような本市の歴史文化と各地に残る文化財は、市の大切な資源です。しかし、急速な高齢化と過疎化により、これらを取り巻く現状は大変厳しくなっています。また、近年災害も頻発しています。そのため、今後、市民・行政等の多様な主体による、文化財の保存・活用を計画的に推進していくための地域計画を作成します。
文化財保存活用地域計画の検討状況
計画作成は、令和4年度に着手し、令和6年12月の文化庁の認定を目指しています。
文化財の所在の総合的な把握、市民意識調査、文化財の現状と課題の把握、本市の歴史文化の特性を踏まえ、これからの文化財の保存・活用のあり方を検討しています。
検討に当たっては、文化財の専門的な知見、まちづくり、観光分野、文化財の保存の当事者の意見を反映するために、水俣市文化財保存活用地域計画作成協議会を設置しています。これまでに5回の協議会を行っています。
文化財保存活用地域計画案の概要
令和6年4月現在の地域計画案の概要は、以下の資料のとおりです。なお、今後修正される可能性があります。
文化財保存活用地域計画作成の今後の予定
令和6年6~7月にパブリックコメント募集を行い、最終的な案は8月までに作成する予定です。
文化財保存活用地域計画認定後の予定
認定された案は、市ホームページで公開します。
また、計画に記載された様々な文化財の保存・活用に関する措置は、計画期間の10年間のうちに計画的に実施していく予定です。