わが国の高齢者人口は、令和7年(2025年)には団塊の世代が全員75歳以上になり、令和22年(2040年)には団塊ジュニア世代が65歳以上となることでピークを迎え、85歳以上人口が急増し、医療・介護双方のニーズを有する高齢者など、様々なニーズのある要介護高齢者が増加しつつも、生産年齢人口が急減することが見込まれています。これにより、要介護認定率の増加、介護給付費の急増、認知症高齢者の増加、介護人材の不足が発生すると考えられます。効率的かつ持続可能な保険制度の確保に向けた早急な対応が必要となっています。
一方、水俣市における高齢者人口は、令和2年(2020年)頃をピークに徐々に減少しています。ただ、75歳以上の後期高齢者人口は今も増加しており、令和12年(2030年)頃をピークに減少に転じる見込みです。また、高齢化率は令和5年(2023年)では42.1%で、今後も上昇を続け、令和22年(2040年)には50%を超えると予測されています。
こうした現状を踏まえ、高齢者の方々が可能な限り住み慣れた地域で、安心して自立した日常生活を営むことができるよう、介護予防・認知症施策の充実、生きがいづくり・社会参加の促進支援、安心・安全なまちづくり施策など、すべての方々が「元気に老い」、可能な限り、住み慣れた地域で、家族や地域住民とともに「もやい、ふれあい、支えあい」ながら「安心して暮らしていける」地域社会を築いていくために、令和6年度から令和8年度までを計画期間とした「第9期水俣市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画(ひまわりプラン)」を策定しました。