令和6年2月19日(月曜日)~2月24日(土曜日)の6日間、さくらサイエンスプログラム水俣研修を実施しました。
この研修は、国立研究開発法人科学技術振興機構の支援を受け、海外から優秀な青少年を日本へ招へいし、日本の最先端の科学技術に触れ、世界の科学技術の発展に貢献することを目的としています。
今回の研修には、ベトナム・日越大学から大学生ら総勢10名が参加しました。
研修1日目(2月19日)
福岡空港到着後、水俣市へ移動し、水俣環境アカデミアにおいて、オリエンテーション、開講式を行いました。
その後、古賀所長が「SDGs未来都市水俣の概要、水俣環境アカデミアについて」講義を行いました。
開講式(1)(髙岡市長の歓迎の挨拶)
開講式(2)(記念撮影)
古賀所長による講義「SDGs未来都市水俣の概要、水俣環境アカデミアについて」
研修2日目(2月20日)
午前は水俣病資料館を見学し、語り部講話を聴講しました。
午後は熊本県環境センター 篠原館長による講義「水俣湾公害防止事業」を受けました。講義後、エコパーク水俣にある水俣病慰霊の碑を訪れ、水俣病で犠牲になられた方へ思いを寄せました。その後、国立水俣病総合研究センターへ移動。センターの概要、毛髪水銀分析、リハビリテーションなどの研修を受けました。
水俣病資料館見学
熊本県環境センター 篠原館長による講義「水俣湾公害防止事業」
水俣病慰霊の碑
国立水俣病総合研究センター(リハビリテーション)
研修3日目(2月21日)
この日はみなまたエコタウン企業での研修を行いました。株式会社アール・ビー・エス、株式会社田中商店、アクトビー・リサイクリング株式会社を訪問、視察研修を行い、環境関連技術について学びました。
エコタウン企業での研修後、水俣高校へ訪問しました。昨年10月に高校生が髙岡市長とベトナム訪問した際に交流した研修生もいて、うれしい再会となりました。ベトナム交流班によるSDGsクイズ、茶華道部による茶道のおもてなしを受けました。
株式会社アール・ビー・エス(し尿処理リサイクル事業)
株式会社田中商店(びんのリユース事業)
アクトビー・リサイクリング株式会社(家電リサイクル事業)
水俣高校生との交流事業(1)(SDGsクイズの答えをグループで考え、折り紙で作った手裏剣で答えを狙います。)
水俣高校生との交流事業(2)(茶道体験)
研修4日目(2月22日)
午前は水俣市環境クリーンセンターを訪問し、本市が行っているごみ分別について学び、水俣ダイビングサービス SEA HORSE 森下 誠代表から「水俣湾の再生」について御講義をいただきました。
午後はやさい工房 ぷらるーとを訪問し、水耕栽培施設を見学、その後、水俣浮浪雲工房へ移動し、紙漉き体験や草木染体験をしました。
水俣市環境クリーンセンター(ごみの高度分別)
森下代表による講義「水俣湾の再生」
やさい工房ぷらるーと(水耕栽培事業)
水俣浮浪雲工房(紙漉き体験)
研修5日目(2月23日)
研修最終日、水俣市久木野ふるさとセンター愛林館を訪問し、里山の保全について学びました。
午後からは、研修のまとめとして、成果発表会を行い、水俣病について、自国や自分の周りの環境問題について、本研修を通じて学んだことや感じたことを発表しました。研修生からは、「コミュニティが連携して環境に配慮した取組を行っていることは素晴らしい」「訪問先で温かく歓迎してもらえたことがうれしかった」「いつかまた水俣に来たいです」などの感想がありました。
最後に、JSTから古賀所長を通じて修了証が授与され、研修を終えました。
愛林館でのフィールドワーク(里山の保全)
成果発表会
閉講式
研修6日目(2月24日)
研修期間中はあいにくの雨で、水俣の青い空、青い海を見せることができなかったことがとても残念でしたが、研修生たちはたくさんの思い出を胸にベトナムへ帰国しました。
水俣環境アカデミアでは、今後とも国内外の大学、研究機関等のネットワークを拡大し、更に充実した研修を実施していけるよう取り組んでまいります。