湯出小学校は創立150年を迎えました
明治6年、民家の一隅で湯出尋常小学校として創立した現・湯出小学校は創立150年を迎え、2月17日、同小学校で記念行事を開催しました。学校関係者や地域住民有志でつくる実行委員会主催。職員、在校生や地域住民が参列し、これまでの伝統を振り返り、未来への歩みをお祝いしました。
式典では、在校生によるこれまでの学校の歩みや市にゆかりのある著名人の紹介、地域の伝統ある湯出七滝太鼓の演奏の他、在校生と地域住民有志で製作した木製の校歌を書いたボードが披露されました。
在校生を代表して、草野朔(くさのさく)さんは「歴史ある湯出小学校の伝統を引き続き守っていきたい」と話しました。

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3、4年生が学校の歩みを紹介 | 学校伝統の湯出七滝太鼓演奏 | 校歌斉唱 |
式典後には、ゲストに江口寿史さんが登場し、児童らとトークショーやライブスケッチで交流しました。
トークショーでは児童が、漫画やイラストを書く流れなどについて質問。江口さんは「週刊誌に出していたころ、『ストップ!! ひばりくん!』は10日間、『すすめ!!パイレーツ』は2日で書いていた」「水俣のいいところをPRしたくて観光ポスターを描いた」「手塚治虫が好きで小さい頃から真似して絵を描いていた」などと答えていました。
この他、校長先生や児童の肖像画を描いて見せ、児童たちが覗き込みに来るなど、参列者を喜ばせていました。

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肖像画を描いてくれる江口さんの手元をを見つめる児童 | 会話をしながらライブスケッチ | 江口さんの描いた記念プレート |
卒業生の思い出話
平石莉乃さん(平成25年卒業)
私の同級生は10人で、全校児童は約40人でした。
湯出七滝太鼓をみんなで練習して、音楽会で演奏したこと、人数が少なかったので市内の小規模校と合同で集団宿泊をしたこと、湯出小学校だからこそできたいい思い出です。
小さい学校だったので、下の学年へ勉強を教え、上の学年は逆にそれが復習となっていました。私は春から小学校の先生になります。ここでできた学びの基礎は目指すことになったきっかけの一つです。
湯出小学校は地域に愛され、地域の元気の中心となっている存在だと思います。
小島良介さん(昭和39年卒業)
ちょうど創立90周年のときの卒業生で、記念行事として鼓笛隊をしたことを覚えています。当時は全校児童379人いて、校庭で「ユデ」の人文字を作って航空写真を撮影しました。
昔から今も続く地域の人も参加する大運動会はとてもにぎわいました。学校が好きで、休みの日も当直の先生の所へ遊びにいくなど、友人と一緒に学校でよく過ごしていました。
湯出小学校は昔から地域とのつながりが深い所です。私は今在校生に親戚はおりませんが、何かあれば学校に気軽に来れています。今後も地域のつながりの場であってほしいと思います。