令和6年2月3日(土曜日)、水俣環境アカデミアにて市民公開講座「科学者のお仕事~私が女性研究者の道を歩んだ理由~」を開催しました。
講師に熊本大学大学院生命科学研究部(基礎医学系)総合分子医学講座 助教 喜多 加納子先生をお迎えし、中学生、高校生を含む15名が参加しました。
講座では、講師が蛋白質を研究するようになったきっかけ、研究する蛋白質が癌の悪性度の鍵となっていることを発見し、抗癌剤の研究に至った経緯や、講師が開発した抗癌剤で起業を目指し、異なる分野との連携、官民連携により、熊本から持続可能な新産業を創出し、世界の困っている人を助け、みんながハッピーで、地方でも住み続けられるまちをつくりたいことを、SDGsの観点も交えながら話されました。また、内閣地方創生人材支援制度により派遣されている多良木町での事業についても紹介され、異なる分野の人々と連携することは講師にとって楽しみであり、それぞれが得意分野で能力を発揮することで、より大きな効果を生みだす、連携することが大事であることを話されました。様々な分野で活躍されている講師のお話は、参加した中高生にとって、将来の進路を考えるヒントとなったようです。


参加者も日頃から疑問に思っていることに対し、自分の好きなもの・ことで人を助けることができそうなものを考えました。
参加者からは、
・研究者の中でもこんなに広い分野に精通していて、しかも女性の方であることにとても勇気をもらった。
・自分の中の研究者像ががらっと変わった。
・研究の内容がとても興味深く、人間の体のつくりやがんに興味を持った。
・研究者の枠にとらわれずに、地域や企業などとも連携して、積極的に活動されている様子がよく分かった。
などの感想が寄せられました。