令和5年12月16日(土曜日)、水俣環境アカデミアにて市民公開講座「水俣地域におけるグリーン水素の利活用について」を開催しました。
講師に九州大学水素エネルギー国際研究センター水素利用研究部門 教授 西原 正通先生を、コメンテーターとして熊本大学大学院自然科学研究科(工学系)先端機械システム 教授 鳥居 修一先生をお迎えし、22名が参加しました。
講座では、「化石燃料を使わない脱炭素化は世界中の喫緊の課題であること」、「水素は脱炭素化に向けた重要なエネルギー媒体であり、自分の地域ではどの産業分野が多くの温室効果ガスを排出しているのかを把握し、その産業分野にグリーンなエネルギーシステムを導入することで地域の脱炭素化が図れること」、「メリット・デメリットを把握し、効率の良い使い方を考え、各地域が強みやニーズを把握し、最適解を導きだすことが必要である」ことを説明されました。
また、鳥居先生からは、「地域のふさわしいやり方で脱炭素を考えることが大事。自分の地域で作って、地域でお金を回して、自分たちで豊かにする、自分の街をどうしていくのか考えるいいスタートになった。」とコメントをいただきました。

熱心に受講する参加者
参加者からは、
・水素は脱炭素社会実現に向けての手段であることを認識できた。
・水素はまだコストが高く、なかなか導入が難しいが、”未来のために”という視点で考えると必要なものだと思う。
・水素が環境に良いという話ではなく、製造過程等様々な観点から評価すべきという話が印象に残った。
などの感想が寄せられました。