水俣環境アカデミアでは、水俣高校電気建築システム科建築コースの生徒を対象に、産学官が連携して、森林・地元産材に関する知識や木材加工技術を学ぶ木育ワークショップを平成29年度から実施しています。
令和5年度は、高校生が講師となって小学校に出かけ、森林保全の授業と、一緒に木製の給食配膳台を製作する「木育出前講座」を企画。
10月に、水東小学校・袋小学校・葛渡小学校・久木野小学校の4校で実施しました。
これは、初めての取組です。
講座の前の準備~建具組合に学ぶ~
講師を務めた水高生は、地元林業者と水俣市建具組合ものづくりマイスターから森林・地元産材に関する知識や加工技術を事前に教わって、講座に臨みました。
9月には、水俣市建具組合から4回にわたる技術指導を受けました。
指導にあたったのは、水俣市建具組合 ものづくりマイスター
緒方建具店(袋) 緒方正実さん
古田建具店(古賀町)古田正美さん
山本木工所(百間町)山本真市さん です。

生徒たちは、木材の加工技術はもちろんのこと、「直角に作るにはこうしたらいい」「こういう場合にはこの道具を使うのがいい」など細かな「技術」や「コツ」のほか、子どもたちが部材を組み立てやすいようにするにはどうしたらいいか、もし組み立ての際にうまくいかない場合、どう対処するかなども教わっていました。

いよいよ出前講座へ
このような事前学習を経て、10月、高校生は小学校へ出かけ、出前講座を行いました。

講師をつとめた水俣高校電気建築システム科建築コース3年生

「森林保全に関する話」は、クイズ形式を取り入れ、わかりやすく楽しく学べる内容

配膳台をつくる手順も説明しました