睡眠の役割
睡眠には・・・
- 自律神経やホルモンバランスの調整
- 記憶の定着や免疫機能の増強
- 脳の老廃物の除去
などの重要な役割を果たすことが明らかになっています。
ノンレム睡眠とレム睡眠
眠っている間は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互におよそ、90分周期で反復します。
ノンレム睡眠は主に「脳を休める睡眠」
日中、フル回転で活動した脳はエネルギーの消費も膨大で、翌日もしっかり働くためには十分な睡眠という休暇が必要です。
深いノンレム睡眠:「いやな記憶」を消去する。
浅いノンレム睡眠:日中記憶したことと過去の記憶を結びつける。学習した動作・技術を固定する。
レム睡眠は主に「体を休める睡眠」
”夢”を見ている時間であり、この睡眠期で目が覚めるとスッキリした状態で起きられます。
レム睡眠:次回記憶を思い出す際にスムーズに出来るように「索引」を付ける。新たな記憶と過去の記憶を関連付ける。
睡眠の効果
睡眠から得られる効果は
- 心身の疲労を回復させる。
- 肥満防止:食欲をコントロールするホルモンを適切に分泌させ身体の代謝を促す。
- ストレス解消:脳内の疲労を解消し、内分泌系のリズムを整える。
- 美しい肌質を作る:睡眠中に分泌される成長ホルモンが肌のターンオーバーを向上させる。
- 記憶として脳に定着させる:覚醒時の体験を整理する働きがある。
- さまざまな疾患の予防
適切な睡眠をとらないと・・・
高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病や、感染症、がん、精神疾患、認知症などの発症リスクが高くなります。
睡眠障害について
不眠の主な症状
- 寝つきが悪い(入眠困難)
- 途中で目が覚める(中途覚醒)
- 朝早く目が覚める(早朝覚醒)
- 熟睡感がない(熟眠不全)
睡眠障害の原因にはさまざまな要因があります。
- 心理的要因:ストレス
- 身体的要因:夜間の呼吸困難や咳などを伴う呼吸器疾患や、胸やけやしゃっくり・上腹部痛みを伴う胃腸疾患、かゆみや鼻づまりを伴うアレルギー疾患、更年期障害、糖尿病、高血圧、時差ぼけや交代勤務などによる概日リズム障害など
- 精神医学的要因:うつ病や統合失調症、アルコール依存症、不安障害、認知症など
睡眠のことで困ったら?
睡眠に関して気になることがあるときは、「健康づくりのための睡眠指針~睡眠12か条」を参考に、生活習慣を見直してみましょう。
それでも改善されないときは、かかりつけ医や専門医に相談しましょう。保健センターでも相談を受け付けています。
健康づくりのための睡眠指針~睡眠12か条(PDF:439.3キロバイト) 