遠隔講義「『高校生がつくる水俣食べる通信』の取り組みについて」
水俣環境アカデミアでは、慶應義塾大学総合政策学部、環境情報学部、大学院政策・メディア研究科との「連携・協力に関する協定書」に基づき、同大学が実施する遠隔講義について支援を行っています。
令和5年5月16日、同大学環境情報学部・植原啓介教授の水俣研究会の学生に向けて、「「高校生がつくる水俣食べる通信」の取り組みについて」と題し、「高校生がつくる 水俣食べる通信」代表の諸橋賢一様が講師となり、講義を行っていただきました。
講義は、「食べる通信」の概要や取り組み、水俣高校生が取材し制作する意義や目的、これからの社会で何を大事にするか、その展望などについて、水俣の自然の風景や生産者の方々のスライド等を交えながら行われました。
質疑応答では、「通信をつくっていて楽しかったことは」という問いに、ある食材の確保を通して生産者とひとつになったエピソードを紹介され、「それが『食べる通信の醍醐味』だと思う」と話されました。
聴講した学生からは、「『届ける』以上にストーリー・コミュニティがある。こういう思いでつくられているとわかると、身近に感じる」「入学前は競争社会にいた。入学して競争から脱却した今、自分がすきなものは何だろうと思った。水俣の高校生は早い時期にこのような体験ができている。いいなあ、自分がやってみたかったと感じている」という感想がありました。
「高校生がつくる 水俣食べる通信」は、3か月に1度、情報誌と食べもの付きで届けられます。水俣高校生が生産者を取材し、冊子を編集、諸橋代表とともに「つくる人」と「たべる人」をつなげます。