始まりの季節、春。引き続き新型コロナウイルス対策に努めましょう!
水俣市では、毎月19日を「いきいき健康食育の日」と定めています。今年度も毎月健康に関する様々な情報をお知らせしていきます。
環境の変化の多い春、普段の生活リズムが崩れたり、慣れないことに戸惑ったり、ストレスを感じやすい季節です。無理しすぎず、毎日の食事や睡眠をしっかりとり、自身の健康管理に努めましょう。まだまだ新型コロナウイルス感染症が流行しています。感染予防のためには、3密を避ける、不要不急の外出を避ける、こまめな手洗い、手指消毒、マスクの着用・・・など徹底が必要です。
そして、体の免疫力を高め、ウイルスに負けない体を作るためには食事が重要です。そこで今回のいきいき健康食育の日では「免疫力を高めるための食生活」についてご紹介します。
免疫ってなに?
免疫とは、ウイルスなど体に害を及ぼす敵(異物)から、体を守る仕組みのことをいいます。食事から摂る様々な栄養成分の相互作用により、私たちの体はウイルスと戦い健康を維持しています。
最近では「新型コロナウイルスに○○が効く」等の情報を耳にすることもありますが、特定の食品やサプリメントでウイルス感染の拡大を抑えることはできません。
栄養バランスを考えた食事!
感染症の予防のため、また感染症を重症化させないためには日々の健康維持が重要です。健康維持のために必要なのは、適度な運動や睡眠、ストレスを溜めないこと等ありますが、栄養バランスのとれた食事をすることも重要なことのひとつです。主食(ごはん、パン、麺)、主菜(肉、魚、卵、大豆)、副菜(野菜、海藻、きのこ)をそろえた食事をすることで、必要なエネルギー、栄養素が摂取できます。さらに、食物繊維の豊富な食材や発酵食品を積極的にとると腸内環境が整い、免疫力が高まります。
善玉菌で免疫力アップ
腸には500~1000種類、100兆個ほどの腸内細菌が住んでいると言われ、中でも善玉菌は消化を助けたり、ビタミンやホルモンの一部を作ったりしています。この善玉菌の働きが免疫力アップに効果的で、ヨーグルトなどの発酵食品、きのこ類、野菜類をはじめとした食物繊維、オリゴ糖などを積極的に摂るとよいと言われています。
ビタミンDが免疫力アップに効果的!?
最近では、ビタミンDの摂取が免疫機能に良い効果があり、新型コロナウイルスを始め、様々な感染症予防に期待できるのではないかという報告もされています。
ビタミンDは魚、卵、きのこ類などの食材から多く摂取できる他、日光にあたることで皮膚からも合成されます。つまり、様々な食材を組み合わせて食べることと、適度な運動や日常の活動の中で外に出ることが大切です。
しかし、ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、“摂りすぎると健康に害を及ぼす”可能性もあり、摂ればとるほどよいものではありません。一般的な食品で摂りすぎになることは考えにくいのですが、サプリメントなどを多用すると“摂りすぎ”になる可能性もあります。ご使用の際は容量を守ってください。
規則正しい生活を!
また、生活リズムを整え、3度の食事を規則正しくとることも大事なことです。生活様式が変化することによって、“朝起きる時間が遅くなった”、“朝食を欠食するようになった”など生活リズムが乱れてきていませんか?朝食欠食により栄養素が不足しやすくなり、免疫システムが機能しにくくなり、ウイルスに対する抵抗力は低下します。一方、肥満や糖尿病などの過剰栄養も免疫力の低下を誘発します。生活のリズムを整えることも免疫力を高めるために必要です。
毎日を「いきいき」と過ごしていただくために・・・
毎月1回、この「いきいき健康食育の日」をきっかけに、みなさんが少しでも自身の食生活について振り返り、健康づくりに取り組んでいただければ嬉しいです。
毎日の食事の中で「適量」は人によって異なります。(※特にこれまで何も健康異常を指摘されたことなく毎日健康に過ごしている方、何らかの病気で薬を飲んでいる方などなど)「何をどう気を付けたらいいの?」「自分に合った適量はどれくらい?」「このままの食生活でも問題ないかな?」などささいなことでも構いません!食事のことでご相談、ご質問などありましたらお気軽に いきいき健康課 健康推進室(63-3202)へご相談ください。

水俣市食育PRキャラクター「ちっさん」