水俣市役所新庁舎が開庁しました。
平成28年4月に発生しました熊本地震により、旧庁舎の梁や柱・壁に亀裂が生じるなど建物に損傷を受けました。その後、基本構想の策定、基本設計及び実施設計等を経て新庁舎の建設に着手しました。
工事着手後の令和2年4月16日には、新型コロナウイルス感染拡大に伴う全都道府県を対象に緊急事態宣言が発出され、令和2年7月4日の未明には熊本豪雨災害を経験する中、様々な関係者の皆様の御尽力により、令和3年11月26日に新庁舎建設が主体となる第1期工事が竣工しました。
令和3年12月18日に仮庁舎から総務企画部、福祉環境部、産業建設部が移転を行い12月20日から新庁舎で一部の業務を開始し、12月25日に旧庁舎新館から水道局、公民館分館から教育委員会が移転し、令和3年12月27日より、新庁舎で全ての業務を開始しました。
現在、新庁舎建設工事(第2期工事:倉庫棟、駐車場等の外構工事)に着手し、令和4年11月の完成を目指しています。
新庁舎の基本方針と主な新庁舎の機能
1 災害に対する安全性の確保
・大規模な地震でも庁舎機能が維持できるよう免震構造(柱頭免震)を採用しました。
・敷地の一部と1階床高さを既存地盤から1mかさ上げし 、浸水の危険性を低減しました。
・電気室や発電機などの重要設備機器を2階以上の免震階に設置することで、災害時の庁舎機能を確保しました。
2 市民サービスの向上
・エントランスホールには総合案内を設け、各階を吹き抜けのオープンな階段やエレベーターでつなぐわかりやすい構造とし、目的地まで迷わず到着できます。
・2階に主要窓口をまとめ、市民生活に関する主要な手続きなどをワンフロアで完結できます。
・個人情報などの漏洩を未然に防止するため、市民と職員の動線を明確にすることでセキュリティ機能を確保しました。
3 誰もが使いやすく、市民に親しみやすい庁舎れ
・誰でもわかりやすく、円滑に移動できるユニバーサルデザインを導入しました。
・来庁者は雨に濡れないピロティ駐車場を利用でき、入口近くには「おもいやり駐車場」を設置しました。
・市民交流フロアを1階に集約し、エントランスホールには、市民活動・観光・行政・企業情報などを積極的にPRするスペースを確保しました。
4 維持管理しやすい庁舎
・建物の長寿命化を図るため、高強度コンクリートやPC緊張梁を採用した鉄筋コンクリート造とし、ひび割しにくく、耐久性を確保しました。
・バルコニーを設け、メンテナンスをしやすくすることで、維持管理費を軽減しました。
・OAフロアやユニバーサルレイアウトを採用することで、執務室空間内のレイアウト変更が容易に可能です。
5 環境への配慮
・水俣の風土に合った自然エネルギーを活用した庁舎としています。
・春や秋の日昼は、卓越風を取り込む自然換気で空調利用期間を短縮可能です。
・太陽光発電と蓄電により低炭素化を推進し、停電時にも利用できます。
・再生可能エネルギーによる電力を利用しています。
・地元産木材を積極的に活用します。
新庁舎のフロア案内