これから本格的な施設園芸の暖房シーズンを迎えます。
油の流出は、環境に大きな影響を与えるとともに、河川に流出した油の回収費用は原因者の負担になるなど、農業者にとって大きな負担となります。
油の流出を未然に防ぐとともに、発生した場合の被害を最小限にとどめるため、対策の徹底をお願いします。
油流出事故の原因と考えられる予防法
原因1 設備の劣化(老朽化)により漏出
・事故状況
園芸ハウスの重油タンクから加温ボイラーまでの油送管の破損や、連結部のゆるみ等から油が漏れた。
・予防法
暖房開始前に、油送管や連結部に損傷や緩みがないか、油漏れによる染みができていないか等を点検する。
原因2 作業ミスによる流出
・事故状況
作業時にトラックが油送管に接触し、破損させた。農業機械へ給油中、目を離したすきに軽油があふれた・・・など。
・予防法
油送管の前に、車止めや目印を設置する。給油作業中は目を離さない。
万が一の事故発生への備え
日頃の注意・点検により自己を予防するのが基本ですが、万が一の事故に備えて対策も知っておきましょう。
○事故発生時の対応と緊急連絡先
速やかに所轄の消防署へ連絡してください。
水俣消防署:63-1191
流出元の確認、流出防止対策、油の回収等の応急措置も必ず実施しましょう。
○損害保険の加入
損害保険(賠償責任保険)に加入し、万が一のリスクに備えておきましょう。