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毎月19日は「いきいき健康食育の日」!(令和3年11月)

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 秋もあっという間に終わり、寒い冬の季節がやってきますね。

 先月の記事では、11月の水俣市の「健康づくり月間」等についてご紹介しました。実は、11月は他にも世界中での取り組みとして「世界糖尿病デー」があります。この世界糖尿病デーがある11月は、「糖尿病予防月間」とされています。水俣市においても、糖尿病で治療をしている方、糖尿病の疑いがある方(いわゆる糖尿病予備群)が増加傾向にある状況です。他人事と思わず、糖尿病にならないために皆さんも意識して生活してみませんか?今回は「世界糖尿病デー」や「糖尿病」などについてお話しします。 

 

 

 

 

「世界糖尿病デー」とは?

世界糖尿病デーは、11月14日です。これは世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF(世界保健機関)が制定しました。この世界糖尿病デーを中心に全世界で繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病の予防や治療継続の重要性について市民に周知する重要な機会となっています。

世界糖尿病デーのキャンペーンには、青い丸をモチーフにした「ブルーサークル」が用いられます。このブルーサークルは、国連やどこまでも続く空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」をデザインし、世界中で糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。

 

 

 

 

世界で6秒に1人の命を奪う糖尿病・・・ 

2015年のデータですが、世界では年間500万人以上が糖尿病の引き起こす合併症などが原因で死亡しています。これは、世界のどこかで、6秒に1人が糖尿病に関連する病で命を奪われている計算となります。(出典:世界糖尿病デー実行委員会)

日本国内においても、2016年に実施された糖尿病実態調査(※)によると、日本には約1000万の「糖尿病が強く疑われる人」が存在します。さらに、「糖尿病の可能性を否定できない人」も約1000万人おり、合計で総人口の15%を超える約2000万人の糖尿病患者および予備群がいると推定されています。糖尿病の重症化予防のためには、早期発見・早期治療が重要です。しかしながら、医療機関や健診で糖尿病といわれたことのある人の中で、「治療を受けていない人」の割合は、約5割が未受診または治療中断という状況です。糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあることが、その要因と考えられています。

 ※平成28年国民健康・栄養調査

 

 

 

そもそも「糖尿病」って、どんな病気? 

糖尿病とは、「インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに血糖値が普段高くなっている状態」と定義されています。簡単に言うと、血糖をコントロールしてくれる「インスリン」というホルモンの分泌量や働きが低下し、「血糖値が高い状態が慢性的に続く状態」のことを糖尿病といいます。

健康な人の場合、食事をして血糖値が上がりやすい状態でも、血糖値は適切な範囲内でコントロールされ、過剰に増加することはありません。これは、血糖値が上がると、その変化を膵臓に存在する膵β細胞が感知して、インスリンを血中に出すからです。

前述したように、インスリンの作用不足がその根本の原因となりますが、それにはインスリンの分泌が少なくなるタイプと、インスリンによるブドウ糖を筋肉や脂肪に取り込ませる作用が低下するタイプがあります。多くの糖尿病の方では、その両方の異常が認められます。いずれにせよ、糖尿病ではインスリンの作用低下から血糖値が増加しますが、この血糖値の増加が、全身にいろいろな影響を与えます。 

 

 

 

 

 

糖尿病は「合併症」もこわい!

 糖尿病の合併症には、「腎臓(糖尿病性腎症)」「目(糖尿病性網膜症)」「神経(糖尿病性神経障害)」があります。またその他にも、「動脈硬化性疾患」「糖尿病性足病変」「骨病変」「手の病変」「歯周病」「認知症」「癌(がん)」なども合併症として位置付けられています。


 

 

 

糖尿病にならないための食事って?

 ここまで、糖尿病について記載しましたが、糖尿病は前述したように自覚症状が少なく気付きにくい病気です。これまでに「糖が高い」など言われたことがない人でも、普段の生活習慣を見直すことで将来の糖尿病を発症せずに済むかもしれません。これを機に、食生活を見直してみませんか?

 

◎体づくりと生命維持に欠かせない3大栄養素「糖質」「たんぱく質」「脂質」のうち、食後の血糖値を上げやすいのは「糖質」です。まずは糖質過多にならないように注意しましょう。

 

「糖質の選び方」にもコツがあります!

 主食では、白米のごはん、白パン、うどんといった体に吸収されやすい「白い糖質」よりも、雑穀ご飯や玄米ご飯、全粒粉のパンやそばといった、食物繊維が多く体にゆっくりと吸収される「茶色の糖質」がおすすめです。また、お菓子やジュースなどは、ご飯やパン類などと比べると、血糖値が急激に上がりやすい性質があり、膵臓を傷めるリスクとなります。摂りすぎには気を付けましょう。

 

「食べ方」や「食べ合わせ」のコツは?

 ゆっくりよく噛んで食べることで、食べすぎを防ぎましょう。よく噛むとインスリンの適切な分泌を促すホルモン「GLP-1」が増えると言われています。

 「食べる順番」も重要です。野菜や海藻を先に食べる「ベジタブルファースト」がおすすめ。多く含まれている食物繊維の作用によって後から食べる主食の糖質がゆっくりと吸収されます。

 「食材の組み合わせ」にも工夫しましょう。ご飯には、納豆やチーズ、乳製品など高たんぱく食材のおかずや、消化吸収を遅らせる働きのある酢の物を組み合わせると、血糖値の急上昇を抑えることができます。


 ◎「欠食」はやめましょう!

 1食抜いたり、夜遅くに食べるのもやめましょう。欠食すると次の食事で血糖値が上がりやすくなってしまいます。また、食べてすぐ寝てしまうと血糖値はなかなか下がらず、使われなかったエネルギーが脂肪として蓄えられ、肥満の原因にもなるので注意しましょう。

 

 

 

 

「ブルーサークルメニュー」について

 熊本県では、糖尿病などの持病をもった方のみならず、体重管理が必要な方、腹囲が気になる方、健康に関心の高い方などが安心して食すことができるような、おいしくてカロリーの気にならない、しかも食べると健康増進が期待できる外食メニューの開発・普及が必要と考えられました。このメニューは、「糖尿病対策」のシンボルであるブルーサークルを掲げ、『ブルーサークルメニュー』とし、平成25年に熊本県内の飲食店やホテル等から広く募集しました。
 ブルーサークルメニューの定義は、熊本県内の飲食店・弁当店・総菜店等が考案したオリジナル外食メニューで、総エネルギー量が約600Kcal未満、塩分が3g以下のランチメニュー、もしくはコースメニューです。これらのメニューは県栄養士会に厳正なカロリー・塩分計算を行うなどの協力を得て、認定されたメニューは、熊本県の協力により県の事業の1つである「くまもと健康づくり応援店」として指定されます。

 水俣市にも健康づくり応援店約20店舗あり、ブルーサークルメニューは現在2店舗で提供されています(★ご飯処たけんこ ★株式会社ヒライ2020年度版くまもと健康づくり応援店ガイドブックより)。

 

 ★くまもと健康づくり応援店 2020年度版ガイドブックについてはこちら別ウィンドウで開きます(外部リンク)

 

 

 

 

 

 

栄養士や保健師を活用してください!

 水俣市には、管理栄養士・栄養士・保健師などの専門職がいます。市民の皆様のひとりひとりに合った健康面のご相談や栄養面・食事についてのご相談など、いつでも受け付けています。気軽にご相談ください!皆様の健康をいつも応援しています!

 

 

ちっさん

水俣市食育PRキャラクター ちっさん

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