令和2年10月24日(土曜日)、水俣環境アカデミア市民公開講座「SDGsスタンダード思考:“持続可能な開発”が終わる日は来るのか?」を開催しました。
講師は、UNEP国際環境技術センタープログラムオフィサーの本多俊一先生で、15名の市民の皆様に参加していただきました。
今回は、新型コロナウイルスの影響により、web会議システム「Zoom」を使用して、講師とアカデミアの2地点をつないだ遠隔講義形式で実施しました。
講義では、タイトルにある「SDGsスタンダート思考」とは何かについて紹介した後、同じくタイトルにある「“持続可能な開発”が終わる日は来るのか?」について考えました。
「SDGsスタンダート思考」とは、日常生活とSDGsがどう関係しているかを常に考えながら行動し、自分の行動が地球規模の課題を解決するために貢献しているという思いを持つことです。
例えば、「さっきコンビニでエコバッグを使ったが、これはSDGsの何番に当てはまるだろうか。12番の『つくる責任つかう責任』に当てはまって、使う資源を減らすことに貢献している」などと考えることを習慣づけていくと、SDGsが身近なものになっていきます。
また、「“持続可能な開発”が終わる日は来るのか?」について、経済格差問題、エネルギー開発問題、地球環境問題の観点で、講義が行われました。
経済格差問題とエネルギー開発問題は、開発途上国の経済成長や脱炭素社会の実現により解決する日が来るかもしれませんが、地球環境問題は、非常に深刻です。
地球環境問題を解決しないと“持続可能な開発”が終わる日は来ないため、身の回りの生活を環境にやさしいものにするために、小さなことからコツコツと全人類で取り組んでいくことが大切であることを学びました。

本多先生による講義

会場の様子

会場の様子
参加者からは、
・普段の暮らしでSDGsについて考えることが大切だと分かったので毎日コツコツと考えていきたい。
・「未来が使うべき天然資源を既に使い始めている」ということを常に頭の片隅において省エネ等に取り組み続けていきたい。
といった感想が寄せられました。