令和元年度環境省環境調査研修所水俣研修「環境問題史研修」【11月19日~21日、26日~28日】
令和元年11月、令和元年度環境省環境調査研修所水俣研修「環境問題史研修」が行われました。
これは、国の「政府関係機関移転基本方針」により、環境省環境調査研修所の一部機能移転が決定し、平成29年2月に水俣環境アカデミアが「環境調査研修所水俣研修事業事務局(通称:環境調査研修所水俣サテライト)」となったことにより実施されているものです。
環境調査研修所は、日本の環境保全に係わる人材育成の中核的機関として、各種環境保全に関する研修の実施に取り組んでいます。
水俣サテライトにおける研修は今年で4年目となり、今年も水俣環境アカデミアを拠点として行われました。
11月19日~21日
11月19日~21日の研修では、地方公共団体等において環境行政を担当している職員及び地域再生など関連する業務を担当している職員が参加しました。
1日目は、水俣病資料館、熊本県環境センター、水俣病情報センターを見学し、水俣病資料館の語り部講話を聞きました。
その後、国立水俣病総合研究センターを見学しました。
2日目は、初めに水俣環境アカデミアにおいて、水俣環境アカデミア職員及び熊本県職員による講義、吉本哲郎様による「もやい直しの取り組み」についての講義が行われました。
その後、JNC株式会社水俣製造所を見学した後、再び水俣環境アカデミアに戻り、桜野園の松本和也様による講義を受けました。
3日目は、エコタウンにある田中商店を視察した後、水俣環境アカデミアにおいて、熊本県環境センター館長の篠原亮太様による「環境行政と環境教育最前線者の視点」についての講義を受けました。
その後、まとめのワークショップを行いました。

吉本哲郎様による講義

桜野園の松本和也様による講義

熊本県環境センター館長の篠原亮太様による講義

まとめのワークショップ
11月27日~29日
11月27日~29日の研修では、環境省職員が、水俣病の教訓やもやい直しの地域への広がりなどについて学びました。
1日目は、水俣病資料館、熊本県環境センター、水俣病情報センターを見学し、水俣病資料館の語り部講話を聞きました。
その後、水俣病慰霊の碑にて献花を行いました。
2日目は、国立水俣病総合研究センター、JNC株式会社水俣製造所、水俣病歴史考証館の見学のほか、水俣環境アカデミアにおいて、水俣環境アカデミア職員及び熊本県職員による講義や「もやい直しの取り組み」についての講義を受けました。
3日目は、水俣環境アカデミアにおいて、水俣ダイビングサービスSEAHORSEの森下誠様の講義を受けました。
その後、白梅の杜あつまろう家に移動して、胎児性水俣病患者との交流を行いました。
研修の最後には、まとめのワークショップとして、研修生と水俣市職員等が一緒に議論を行いました。

講義の様子

水俣ダイビングサービスSEAHORSEの森下誠様の講義

まとめのワークショップの様子

まとめのワークショップの様子