水俣環境アカデミア市民公開講座「子どもの食生活と効果的な食育について」及び「食生活指針から健康増進を考える」【12月16日】
平成29年12月16日、水俣環境アカデミアで、市民公開講座「子どもの食生活と効果的な食育について」及び「食生活指針から健康増進を考える」を開催しました。
講師は、熊本県立大学准教授の吉村栄一先生と同大学環境共生学部講師の坂本達昭先生で、両名の先生方によるリレー講座として行いました。

小中学生になると、多くの子どもは朝食を食べることやバランスの取れた食事が体にいいことは知っています。
しかし、頭で分かっていてもできないことがあるのは、子どもも大人も同じです。
坂本先生の講座では、子どもの食習慣を変える効果的な働きかけについて、教えるだけが食育ではなく先生や家族からの励ましなど環境を整えることも大切であること、重要性と自信(自己効力感)のバランスが重要であることなどの説明がありました。
また、4名ずつの小グループに分かれてのグループワークでは、「魚嫌いの子どもに魚を食べさせるには」というテーマでディスカッションを行い、他のグループとの意見交換も行いました。

講師の坂本達昭先生

小グループに分かれてのディスカッションの様子
また、食生活指針では、「食事を楽しみましょう」、「適度な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を」、「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」など聞き慣れた表現で10項目の指針が示されています。
吉村先生の講座では、平成28年に改正された食生活指針を基に健康や生活習慣に関する情報を整理しながら、普段の生活習慣を振り返り、ちょっとした気づきや生活習慣の是正によって健康増進へつながるきっかけづくりについて学びました。
具体的なデータをもとに、「朝食欠食をすると集中力が低下するのか?」、「コレステロール上昇に注意すべき食べ物」、「骨粗鬆症の治療時に推奨される食品」、「体重が増加する季節(どのイベント時に体重は増えるのか)」などの説明がありました。
さらに、ウォーキングをした時のエネルギー消費量などの計算方法なども学ぶことができました。

講師の吉村栄一先生