遠隔講義(アカデミア⇔慶應義塾大学)【5月30日】
平成29年5月30日、アカデミアにおいて、慶應義塾大学との遠隔講義を行いました。
今回はアカデミアの古賀所長が、「水俣病公式確認から60年~水俣の未来に向けて~」と題して講義を行いました。
講義では、水俣病の歴史について、メチル水銀とメチオニンが分子構造が似ていることから、血液脳関門を通ってしまったこと等、医学研究の観点も踏まえながら説明しました。
そのうえで、今後は水俣病から得られた教訓を正確に世界へ発信すること、各国で働く工場の労働者が被害に遭わないよう、得られた教訓をもとに化学物質の影響を考えていかなくてはならないことなどを説明しました。
質疑応答では、大学生から、熊本県内で「水俣の町づくり」について研究や講義で取り扱っている大学や機関はどれくらいあるのか?」「地域の問題意識の教え方は?」などといった質問がありました。
質問に対し、熊本学園大学、熊本大学、熊本県立大学、国立水俣病総合研究センターなどで取り組んでいる事例を紹介しました。
水俣に来たことのある学生も4人いて、水俣に来た印象や、水俣市が行っているごみ分別、低農薬のお茶づくりなどについても活発な意見交換がなされました。

