風しんとは
風しんウイルスによっておこる、急性の発疹性感染症です。潜伏期間は2~3週間で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。
ウイルスに感染しても明らかな症状が出ることがないまま免疫ができてしまう人が15~30%程度います。通常は自然に治りますが、まれに脳炎や血小板が減少し、皮膚に紫斑が現れる人もいます。
風しんに感染すると、どうなるの?
妊娠した女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、お腹の赤ちゃんが、耳が聞こえにくくなる、目が見えにくくなる、心臓に奇形が生じるなどの先天性風しん症候群を持って生まれる可能性があります。
現在は、風しんは定期予防接種となり、子どもたちが予防接種を受けていますが、過去の予防接種制度の変遷により予防接種率が低い世代(30~50代)があり、この世代が平成25年の風しん流行の中心となりました。この子育て世代が風しんに感染し、妊婦に感染させる先天性風しん症候群が発生することが問題視されています。
風しんの感染を予防するために、どうしたらいいの?
妊娠中の女性は、予防接種を受けることができないため、風しんの抗体がない又は低い妊婦は、人の多い場所には可能な限り控えましょう。
また、妊婦の周りにいる人(配偶者や同居人)は、妊婦に感染させないようにするため、風しんを予防することに努めることが重要です。
まずは、自分に風しんに対する免疫(抗体)があるかどうかを抗体検査で調べることが必要です。
風しん対策事業について
風しん対策事業について |
対象者 | 申請窓口 |
抗体検査 | 予防接種
※抗体検査結果で抗体価が
低い場合のみ |
対象者(1)
妊娠を希望する女性とその配偶者※1などの同居者※2
※1配偶者:婚姻の届け出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情の人も含む
※2同居者:生活空間を同一にする頻度が高い人 | 最寄りの保健所
水俣保健所
電話:0966-63-4104
| 水俣市いきいき健康課
(保健センター) |
対象者(2)
風しんの抗体価が低い※3妊婦の配偶者などの同居者
※3抗体価が低い:HI法の抗体が16倍以下など | 水俣市いきいき健康課
(保健センター) |
対象者(3)
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性 | 水俣市いきいき健康課
(保健センター) |
<留意事項>
・対象者(1)の妊娠を希望する女性で、抗体価が低いことが判明している人は、予防接種の助成ができますので、母子健康手帳のコピーなど抗体検査の結果が分かるものを一緒に提出ください。
・対象者(2)に該当する人は、母子健康手帳のコピーなど妊婦の抗体検査の結果が分かるものを一緒に提出ください。
・対象者(1)又は(2)に該当する人でも、過去に風しんに係る抗体検査を受けた結果、十分な量の風しんの抗体がある(HI法の抗体価が16倍より大きい等)ことが判明し、風しんの予防接種を行う必要がない人は対象外になります。
予防接種助成について
風しんワクチン:助成額4,200円(自己負担額2,600円程度)
麻疹風しん混合ワクチン:助成額6,800円(自己負担額3,600円程度)
※自己負担額は、医療機関により異なる場合があります。
風しん抗体検査および予防接種までの流れ
【対象者(1)・(2)の場合】
(1)抗体検査を実施するため、風しん抗体検査申込書を最寄りの保健所(水俣保健所)に、直接来所または郵送、FAXのいずれかにより提出します。
※郵送またはFAXによる申し込みを行い、受診券の受け取りを郵送で希望される人は、返信用封筒に94円切手を貼付のうえ、申し込みをした保健所に郵送してください。
(2)申し込み後、保健所から受診券が発行されます。
(3)検査医療機関リストから検査医療機関に検査の予約をし、受診券と身分証明書等を持って検査を受けてください。検査は採血で実施されます。
(4)後日、検査した医療機関から結果が送られてきます。
(5)抗体検査の結果で、抗体価が低いと判明した人は、水俣市いきいき健康課(保健センター)で予防接種の助成をしていますので、抗体検査の結果が分かる書類を持って、保健センターまでお越しください。
詳しくは、熊本県ホームページ風しん抗体検査が無料で受けられます
(外部リンク)をご覧ください。
【対象者(3)の場合】
以下の「風しん追加的対策について」ご覧ください。
風しんの追加的対策について(抗体検査・定期予防接種)
風しんの発生とまん延の予防を目的として、過去に風しんの定期予防接種の機会がなかった昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性に対し、令和7年2月28日まで無料で風しん抗体検査及び抗体検査の結果に応じて予防接種が受けられます。
対象者
水俣市に住所を有する昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性
※予防接種は抗体検査の結果が、低抗体価の方のみ対象となります。
料金
無料(クーポン券を必ず実施機関に提出してください)
クーポン券について
令和元年度から令和3年度までの期間に対象者へ発行しているクーポン券は、令和5年度以降は使用できません。
抗体検査を実施していない人は、新たにクーポン券の発行が必要ですので、水俣市いきいき健康課(保健センター)までご連絡ください。
また、他自治体から水俣市へ転入し、抗体検査を実施していない人も同様にクーポン券を発行しますのでご連絡ください。
実施機関について
水俣市内で風しん抗体検査及び予防接種を実施している医療機関については、以下のリンク先ファイルをご覧ください。
水俣市外で風しん抗体検査及び予防接種を実施している医療機関については、厚生労働省ホームページをご覧ください。
抗体検査・予防接種の流れ
(1)水俣市が発行した風しん抗体検査・予防接種クーポン券を医療機関へ持参
(2)医療機関で風しん抗体検査を受ける
(職場の定期健康診査の際にクーポン券を持参すれば抗体検査を受けられる場合がありますので、お勤め先にお問い合わせください)
(3)風しん抗体検査の結果、低抗体価である場合、予防接種を受ける
(抗体検査の結果、抗体価が高い場合、予防接種を受ける必要はありません)