令和7年11月8日(土曜日)、水俣環境アカデミアは市民公開講座「まだ間に合う!今知っておきたいAI活用術~経営者になりきって、AI従業員を手に入れよう~」を開催し、水俣市内外から13人が参加しました。
講師は、日鉄日立システムソリューションズ株式会社デジタルテクノロジー研究開発センター副センター長の、萬谷靖夫先生です。
萬谷先生は毎年アカデミアで小中学生を対象に実施している、プログラミングワークショップの発起人であり、IT業界の最先端で活躍されています。
急速にAIツールの発展が進んでいる近年、あらゆる場面でAIの存在が感じられます。
特に、生成AIを活用している人がかなり増えてきていますが、上手に活用できている人はどれほどいるのでしょう。
より効果的な生成AI活用術について、AIを秘書に見立てながらわかりやすくお話しいただきました。

まずはAIの基礎について。
生成AIには「賢さ」と「気が利く」が重要だそうです。賢さとは情報量やデータの質(新しさ)のことで、人間からの質問や指示に適した回答をするためには賢さが必要となります。また、気が利くとは人間の指示からその先を推測して、AI自ら作業を行ってくれことをいいます。この推測するレベルが日に日に進化しているそうです。
さらに、AIは質問した内容に対して誤った情報を、さも事実であるように回答することがあります。この現象をハルシネーションといいますが、AIが所持していない情報があった場合に起こるそうです。最近ではほとんど起こらないようになっているそうですが、十分に注意する必要があるとのことでした。

AIの基礎を学んだあとは、実際に秘書AIを構築する様子を示しながら活用術を説明しました。
最初に立場や役割などの設定、どのような業務を進めていこうとしているかなどの情報を与えること、AIへの質問に困ったらAIに相談してみるといいこと、AIとの会話が長くなったときは一旦今の状況を書き出すように指示するとよいこと、などたくさんのアドバイスがありました。
萬谷先生が生成AIを活用すると次々に希望通りの返答があり、活用方法にもコツがあることを実感しながら聞くことができました。

最後には、「最近は想像もつかない速さでAIが進化しています。ニュースになることも多くなっているので、それに気付けるように、そして理解ができるように最低限のキーワードだけでも覚えてもらえればと思います。」とメッセージを伝えていました。
その後の質疑応答では、
「マイクロソフトの生成AI”Copilot"を使っているのですが、なかなか思うように回答してくれないと感じます。考えられる原因はありますか?」
「AIの短期記憶の容量はソフト全体で決まっているのですか?」
など、すでにAIを活用しているという方々から質問があがっていました。
参加者からは、
・有効に活用するための考えを知ることができて有意義だった
・これまであまり生成AIを使用したことがなく、少し負の感情を持っていたが、「自分の秘書として活用する」ということがしっくりきた
・何を質問すればいいかをAIに聞くなど、目からウロコの発想がありおもしろかった・
などをはじめ、たくさんの感想をいただきました。