関連施設など 最終更新日:2025年3月31日 水俣メモリアル 水俣メモリアルは、1)水俣病により犠牲となられた方々に対しての慰霊・鎮魂2)水俣病の経験を踏まえ、災禍を再び繰り返さないことの祈念3)水俣病の教訓を後世に伝えること以上を目的として、水俣病公式発見から40年目にあたる平成8(1996)年に完成しました。 作者はイタリアのジュセッペ・バローネさんです。1995年に実施した国際コンペで国内外18カ国から応募された454点の作品の中から、ジュセッペ・バローネさんの作品が建築家・磯崎新氏によって選ばれました。 平成9(1997)年から平成17(2005)年まで、水俣病犠牲者慰霊式(5月1日)がこの水俣メモリアルで開催されました。 水俣メモリアルは水俣病資料館に隣接しています。 訪れる人々は不知火の海が見えるここにたたずみ、過去と未来に想いをめぐらせる。明日に向かって祈り、誓い、心を新たにする。〔敷地面積:約3,000平方メートル〕 祈りの噴水(ガラスの噴水) 水のつたう祈りの噴水があります。過去・現在・未来へ想いを馳せてみませんか。〔高さ:5m 幅:3m〕 テラス水俣メモリアル全体が、様々な段差のテラスになっています。テラスの色や感触は砂浜をイメージしています。 メモリアルボール テラスに配置されたステンレスボールは、色々なものの象徴です。それは、犠牲者となられた方々の魂のようでもあり、不知火海の漁火のようでもあります。〔直径:40cm 108個設置〕 設計者 ジュセッペ・バローネ氏からのメッセージ 特別な目的の場所や階段状の場所、掲示、シンボルなどではなく、作品全体として人々が単純に散歩や休憩、考え事や回想したりすることでこの作品が生かされることを望んでいます。 この作品は、人々の気持ちを打ち砕くのではなく、その人の感じ方を写す“モニュメント”を具現化することを目的としています。