水俣市は、1992年(平成4年)に日本で初めての「環境モデル都市づくり宣言」を行い、ごみの高度分別や水俣独自の環境ISO制度など、市民と協働で様々な環境政策に取り組んできました。2008年(平成20年)7月には、これまでの実績と今後の取組の提案が評価され、温室効果ガスの大幅な削減など高い目標を掲げて挑戦する都市として、国の環境モデル都市に認定されました。そして、水俣市環境モデル都市第一期及び第二期行動計画に基づき、地域が一体となって、地球温暖化対策を推進してきました。
このような中、2015年(平成27年)の「パリ協定」をはじめ、世界各国で地球温暖化対策に取り組む機運が高まり、国や熊本県においても「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指す方針を打ち出したことから、これらの動向を踏まえ、地球温暖化対策をより効果的に推進するため、環境モデル都市としての目標や今後8年間の具体的な取組をまとめた「水俣市環境モデル都市第3期行動計画」を策定しました。水俣市では、この計画を地球温暖化対策の推進に関する法律第21条の地方公共団体実行計画(区域施策編)として位置づけ、持続可能な社会の実現を目指します。
【削減目標】
本市の温室効果ガス排出量は、基準年度2013年度(平成25年度)に約17.4万トン。
削減目標は、2030年(令和12年)までに基準年度比で50%、2050年には、温室効果ガス排出実質ゼロを目指して取り組みます。
【取組方針】
水俣市環境モデル都市第3期行動計画では、次の3つの取組を総合的に進めていきます。
■省エネルギーの推進
市民版の環境ISO、環境家計簿「みなまたエコダイアリー」の活用、LED照明の導入などにより省エネ・省資源を実践します 。
■再生可能エネルギーの利用促進
地域の自然環境、生活環境の保全に配慮しながら、太陽光発電によるクリーンなエネルギーの利用を促進します。
■多様な手法による地球温暖化対策の推進
可燃ごみの減量化、リサイクルの推進をはじめ、環境に配慮した農林水産業、公共交通機関の利用促進などに取り組みます。
また、環境学習も引き続き推進し、水俣病の教訓の発信と、本市の環境モデル都市づくりを世界へ波及させるための取組を実践していくことで、上記の取組の実践行動と持続可能な地域社会づくりの形成に寄与します。
【参考】過去の取組に関する資料
報道発表資料(水俣市)(PDF:11.1キロバイト) 
市長コメント(環境モデル都市認定にあたり)(PDF:9.1キロバイト) 
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