活動の概要
水俣市は、平成5年から、ごみの高度分別収集を実施しています。
しかし、分別してリサイクルすることは、真のごみの減量とは言えません。
そこで、資源化してごみを減らすリサイクルの取組み以外にも、まず、家庭に入るものを減らしてごみ減量をすすめていこうと考えました。
そこで、この取組みを住民協働で進めるために、市は水俣市内の婦人会などに呼びかけ、16におよぶ女性の団体の代表者でつくる「ごみ減量女性連絡会議」が平成9年12月に発足しました。
ごみ減量女性連絡会議は、ごみになるものを家庭に持ち込まないことや、あるものを永く大事に使い続けたり、環境に配慮した商品の購入をすすめるなど、ごみ減量に必要な仕組みづくりを検討し、実践しています。
「ごみ減量女性連絡会議」の主な取り組み
食品トレイの削減
家庭に入ってくるごみの中で何が多いか検討する中で、容器包装のトレイに着目。
生協やスーパー等の大型小売店との意見交換や実態調査、先進事例の視察、大型小売店4店舗との話し合いを経て、平成10年9月には、この4店舗との間で、市長と市議会議長の立会いのもと、生鮮食品96品目の内65品目について「食品トレイ廃止申し合わせ書」を締結した。
その後、平成12年10月には「第2次食品トレイ廃止申し合わせ書」を締結し、トレイ廃止品目を76品目に増やした。
レジ袋の削減
平成10年10月にレジ袋削減のために「買い物袋(マイバック)」を水俣市全世帯(約12,000世帯)に配布した。ごみ減量女性連絡会議は、買い物袋の利用状況を店頭で調査したり、利用を呼びかけるチラシを配布したりしている。
平成19年度には、水俣高校生徒会と街頭に立ち、マイバッグ使用を呼びかけるチラシの配布、アンケートの実施を行った。
平成20年度には、富山県への先進地視察を行い、平成21年度から、市内の事業者とレジ袋無料配布取止めに向けて話し合いを進め、11月に市内事業者(25店舗:平成21年11月1日現在)と行政との三者で、「レジ袋削減に関する協定」を締結した。
エコショップの認定・審査
省資源、ごみ減量、リサイクルの推進・環境にいい商品の販売、省エネルギーの推進など、環境にいいお店づくりを実践している店舗を「エコショップ」として認定する制度を水俣市と協働で作り上げ、認定のための審査を行っている。なお、1年に1度の定期審査も行っている。
※水俣市エコショップの詳細については
【エコショップ認定制度】
をご覧ください。
紙芝居づくり
ごみを減らすのための紙芝居を作成し、平成15年に市内小学校へ寄贈するなど、ごみ減量のための啓発活動を行った。
紙袋ぐ~るぐるBOX
水俣の燃やすごみの中には、きちんと分別すれば資源となるものがまだまだ含まれている。特に多く含まれているのが紙類である。そこで、紙類をきちんと分類することでごみを減らそうと考え、平成27年に紙袋を利用した紙分別の普及のため「紙袋ぐ~るぐるBOX」が作製され、市内2か所に設置された。作製には、水俣高校電気建築システム科建築コースの3年生が携わり、平成27年11月に完成品の贈呈式が行われた。