新庁舎建設に必要な機能や配置計画、外観イメージなどをまとめた「基本設計」が完成しました。
今後は、パブリックコメントで市民の皆さんのご意見を聞きながら、詳細な設計(実施設計)を行い、2021年10月の完成を目指します。
水俣市新庁舎建設 基本・実施設計業務 基本設計【概要版】(PDF:4.21メガバイト) 

敷地・建物概要
- 敷地面積 6,508.82平方メートル
- 階数 地上4階 + 塔屋1階
- 構造 鉄筋コンクリート造 + 一部鉄骨造 免震構造(柱頭免震)
- 建築面積 約2,720平方メートル(新庁舎棟2,600平方メートル、屋外倉庫棟50平方メートル、庇70平方メートル)
- 延床面積 約8,414平方メートル(新庁舎棟8,324平方メートル(内ピロティ駐車場1,495平方メートル)、屋外倉庫棟90平方メートル) ※庁舎用途部分面積 約6,700平方メートル
- 駐車台数 108台
- 建設工事費(概算) 約38.8億円(今後の実施設計で精査していきます。)
基本理念
『市民の安全・安心を確保し、誰もが使いやすい、環境に配慮した庁舎』(水俣市新庁舎建設基本構想より)
基本方針
【基本方針1】災害に対する安全性の確保(防災拠点機能の強化)
- 大規模な地震でも庁舎機能が維持できるよう免震構造(柱頭免震)を採用し、高い耐震性能を確保します。
- 敷地の一部および1階床高さを現状地盤から1mかさ上げし、浸水の危険性を回避します。
- 電気室や発電機などの重要設備機器は、2階以上の免震階に設置し、災害時の庁舎機能を確保します。災害発生から72時間の業務継続が可能なバックアップを計画します。
【基本方針2】市民サービスの向上(窓口機能の充実、セキュリティ機能の充実)
- エントランスホールには総合案内を設け、吹抜けとオープンな階段、エレベーターで各階をつなぐ分かりやすい計画とします。
- 2階に主要窓口をまとめ、市民生活に関する主要な手続きなどがワンフロアで完結できます。
- 個人情報などの漏洩防止に配慮し、市民と職員の動線を明確にすることで、セキュリティ機能を確保します。
【基本方針3】誰もが使いやすく、市民に親しまれる庁舎
(ユニバーサルデザインの導入、市民が集える憩いの場、情報発信機能、議会機能)
- 誰でもわかりやすく、円滑に移動できるようにユニバーサルデザインに配慮します。
- 1階に多目的室やギャラリーを配し、外部からも直接利用できる計画とします。市民活動エリアを1階に集めることで、休日や夜間でも開放できる計画とします。
- 来庁者は、雨に濡れないピロティ駐車場を利用でき、入口近くには「思いやり駐車場」を設けるなど、利用しやすい駐車場とします。
- エントランスホールでは市民活動・観光・行政・企業情報などの発信を積極的に行い、水俣市全体の見える化を推進します。
【基本方針4】維持管理しやすい庁舎
(ライフサイクルコストの低減、社会環境の変化に迅速かつ柔軟に対応)
- 高強度コンクリートやPC緊張梁の採用により、ひび割れしにくく、耐久性の高い鉄筋コンクリート造とすることで、建物の長寿命化を図ります。
- 建物の周辺にバルコニーを設け、汚れにくく、メンテナンスもしやすい計画とし、維持管理費を軽減します。
- 執務空間は、OAフロアやユニバーサルレイアウトを採用することで、執務室空間内のレイアウト変更を容易にし、机等の移動に伴うコストを抑える計画とします。
【基本方針5】環境への配慮(自然エネルギーなどの活用、省エネルギーや省資源の推進)
- 水俣の気候に合った自然エネルギーを活用した庁舎とします。
- 中間期の日昼は、卓越風を取り込む自然換気で、空調期間を短縮します。
- 雨水を貯留し、日常はトイレ洗浄水などに利用します。災害時に上水道が途絶した場合でも雑用水として利用できます。
- 太陽光発電と蓄電により、低炭素化を推進し、停電時にも利用できる計画とします。
- 地下水利用(空調熱源・雑用水)や水力発電などの再生可能エネルギーの電力利用を検討していきます。
配置計画
【敷地内歩車分離を徹底した安全な動線計画】
- 車両動線は、現在と同じ川沿い県道側を主出入口とし、車寄せスペースは大型バスの転回が出来るよう十分な幅を確保します。
- 国道3号交差点内からの入り口(蘇峰記念館脇の側道)については、安全面を考慮して、緊急時以外は車両侵入不可とします。
- 歩行者動線は、現在と同じ位置からアプローチ可能な計画とします。
- 蘇峰公園・蘇峰記念館に面した陣内雨水幹線沿いを歩行者専用空間(広場)として整備し、敷地内の歩車分離を徹底。通学路としても利用できる安全な空間とします。
【浸水を想定した敷地内レベル設定】
- 浸水対策として、車寄せや陣内雨水幹線沿いの広場、建物1階ピロティ部分は、川沿い県道と同程度の地盤高さ(現状より約1.0mかさ上げ)とします。
- 敷地東側・南側は、既存の建物の解体後も現状地盤の高さのまま整備します。
- 東側隣地(牧ノ内方面)や国道3号下部トンネル(陣内方面)へのアクセスは現状のままとなるよう計画します。
平面計画





工程計画

事業の進捗状況などは、適時、広報みなまたや市ホームページでお知らせしていきます。