毎月19日は「いきいき健康食育の日」!(令和3年2月)
コロナ禍で、寒さの厳しい時期も重なり、体を動かす機会、外出の機会も減っているかと思います。いつもより体重が増えていませんか。今月は体重(ダイエット)のお話です!
生活習慣病予防と体重の関係は?
食事の量はいつもと同じなのに、外出を控え自宅にばかりいると、運動量が少なくなることでエネルギーの消費量が少なくなるため、その結果体重は増加傾向に!
高血圧、糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病は、体重の増加によって病状が悪くなる場合があり、体重が減ることで改善する場合もあります。
血液検査は、結果が出るまでに時間を要しますが、体重は、体重計があれば体重を測ることで、すぐ見ることができる健康指標の一つです。定期的な体重測定を生活の中に取り入れ、自分の標準体重を目指しましょう。
【参考】
◎あなたの標準体重は身長(m)×身長(m)×22で計算します。
◎体格指数(BMI)は、体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。
◎BMIの判定
判 定 | 標 準 | 肥 満 | や せ |
あなたのBMI数値 | 18.5~25未満 | 25以上 | 18.5未満 |
また、体重が減ってきている方は、ちゃんと食事をしていますか。自分の体格、年齢、運動量等に合わせた量が食べられず痩せてきた場合は、まず1日3回、少しずつでも食べる食事の習慣を取り戻しましょう。痩せすぎてしまうと体自体の消耗、免疫力の低下につながり要注意です!
健康づくりのためのダイエットは?
健康づくりのためのダイエットは、最終目標は標準体重ですが、3~6か月の期間をかけて、現在の体重から5~10%の減量(BMI25以上30未満の人は現在の体重の5%減、BMI30以上の人は10%減。)から始めましょう。
例えば、身長165cm、体重75Kgの人は、BMI27.5で、3~6か月後に現体重の5%(3.75Kg)減の71.25Kgを目標にします。(期間が長ければ、1日のエネルギー消費量は少なくてすみますので、無理はないかもしれません。―ただ、期間が長くなると、継続できるかは、あなた次第です!)
体脂肪を1g減らすためには7Kcalのエネルギー消費が必要なので、体脂肪3.75Kgの減量には、期間中に約26,250Kcalを消費することが必要になります。期間3か月(約90日)での減量なら、毎日の食事をしながら1日に約300Kcalのエネルギー消費を目指すことになります。
「もっと早く、減量したい。」と思うかもしれませんが、急激な減量はリバウンドの可能性も高まり、体にも負担をかけるかもしれません。ゆっくり、計画的に、健康的に減量しましょう。
スポーツだけが運動ではありません!-ながら運動しませんか?
「エネルギー消費には運動でしょ。」と思ってしまいますよね。ゴルフやバレーボール等、定期的に運動している方は、時間を見つけて続けましょう。
でも、「毎日忙しいのに、運動なんてできないわ。」という方にうれしいお知らせです。日常生活は、実はすごい運動なんです。1日24時間、睡眠時間を除いた16~18時間の日常生活の中で、気がけて体を動かしてエネルギーを使いましょう。“ちりも積もれば山となる”です。(下記を参照してください。)
【消費エネルギー計算の例】 ※下記の「からだの動かし方」のエネルギー消費量にあなたの体重(Kg)と
運動した時間(分)をかけます。
からだの動かし方(ながら運動の例) | エネルギー消費量(Kcal/1分) |
・普通に歩く | 0.02 |
・大また(+10cm)で少し早く歩く | 0.08 |
・階段を上り下りする | 0.1 |
・一段飛ばし階段上がり | 0.12 |
・水中ウォーキング(胸元の水深) | 0.12 |
・自転車で走る | 0.08 |
・ラジオ体操 | 0.08 |
・あおむけに寝て、両手両足を上げ、30秒間ぶらぶら揺らす | 0.04 |
※消費エネルギーはその運動を5分間続けたときのものですが、年齢・性別で若干の違いがあります。
参考文献 : 長野 茂著「1分間ながら運動ダイエット」、日本体育協会スポーツ科学委員会作成資料
ダーイエットは「あ・し・た」から!-「あした」はいつ来るのかな?
エネルギーを消費するのには、3つの方法があります。
(1)
運動でエネルギーを消費する。
(2)
食事からのエネルギーの摂取を控える。
(3)
エネルギーを消費する運動をしながら、食事からの摂取エネルギーも減らす。
一番お勧めなのは(3)です。日常生活の中で今より少しずつ体を動かしてエネルギーの消費量を増やし、間食に食べているお菓子類や果物、甘い飲み物などの取り方や食事の全体量を適量にしましょう!「明日からダイエットしよう!」と思っても、明日になったらまた「あしたから!」にならないよう、「思い立ったが吉日」です。早速今から、できることから始めませんか。これからの健康な自分を目指して!
水俣市の食育PRキャラクターの名前が決まりました! 「ちっさん」と呼んでください。
